人との繋がりが、こんなにも素敵な物語を生み出すなんて。
最後の物語の入りで、思わず鳥肌が立ちました。
一つ一つは小さな出来事の物語なのに、読み進めるほど「すべてが繋がっていたんだ」と気づかされる。そんな温かい一冊でした。
| タイトル | 木曜日にはココアを |
| 作者 | 青山 美智子 |
| 出版社 | 宝島社 |
読み始めた理由
この本を購入したきっかけは、長女の「読んでみて」という一言でした。
私が読む本を探しているときに、長女が「これ、絶対読んで」と勧めてくれました。
表紙はタイトルに合わせたクレイアート。
「喫茶店を中心に、いろいろな人の物語が描かれているのかな?」
そんな想像を膨らませながらページを開きました。
概要
東京の住宅街にある一つのカフェ。
そこを訪れる人たちの物語が、一話ずつ描かれています。
どのお話も短く、読みやすい。
最初はそれぞれ独立した優しい物語だと思っていました。
しかし、読み進めるうちに気づきます。
「この人と、あの人が繋がっている」
一つ一つの出来事が、少しずつ大きな流れになっていく作品です。
こんな人におすすめ
- 心が疲れていて、優しい物語を読みたい人
- 日常の中にある小さな幸せに気づきたい人
- 忙しい毎日の中で、短い時間でも読書を楽しみたい人
- 人との繋がりについて考えたい人
ネタバレなし感想
全部で12話の物語が収められています。
一つ一つのお話は短いのですが、私にとっては「名言」と感じる言葉がたくさんありました。
物語の中心ではない何気ない一文なのに、
「ああ、そうだよね」
「昔、こんな気持ちになったことがあるな」
そんな風に、自分の経験と重ねながら読むことができました。
一話目から優しい気持ちになれる作品です。
ー読了後の長女との会話ー

この本、すごく良かった。最後、鳥肌立った。

良いでしょ。私も好き。

3話目が中学の国語の問題集に載っていて、この本を読みたくなったんだよね。

参考書から読書につながることもあるんだね。今の参考書ってすごいね。
本との出会い方は、本屋さんだけではないんだなと感じた会話でした。
ネタバレ感想
この物語に登場する人たちは、特別な人ではありません。
どこにでもいそうな普通の人たちです。
でも、それぞれが自分なりの考えや悩みを持ち、迷いながらも前を向いて生きています。
だからこそ、一人一人の言葉や行動が心に残りました。
登場人物のセリフや心の中の言葉。
その一つ一つが、私自身の経験や感情と重なりました。
もちろん、私が心を動かされた言葉は、他の人にとっては何気ない一文なのかもしれません。
でも、これほどたくさん「自分に響く言葉」に出会えた本は初めてでした。
12の物語は、少しずつ、そして時には大きく繋がっています。
人との繋がりも、気づいていないだけで、どこかで誰かと繋がっているのかもしれない。
そんなことを感じながら、「次は誰の物語なんだろう」とワクワクしながら読み進められる作品でした。


コメント