日本では18歳から「大人」として扱われます。
でも、「契約」や「約束」、「子どもの権利」などを急に理解しろと言われても難しいですよね。
『13歳からの民法』は、身近な出来事を通して、生活と深く関わる民法をわかりやすく学べる一冊です。
人とのかかわりを「法律」という視点から考えられるようになります。
| タイトル | もうすぐ大人になる君が知っておくべき 13歳からの民法 |
| 著者 | 岡 信太郎 |
| 出版社 | 扶桑社 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 学び度 | ★★★★★ |
『13歳からの民法』の概要
世の中には、みんなが安心して暮らせるよう、さまざまな法律があります。本書では、その中でも「民法」が私たちの日常生活とどのように関わっているのかを、身近な事例を交えながら解説しています。

友達同士でマンガを売り買いする話を聞いたんだけど
売買した翌日に、売った側の家族が知ったのか、取りやめにしたいって言ってた

その後、2人ともギクシャクしてて、困ったんだよね

そっか、民法では、そんなときにどう考えるかというルールもあるんだよ。
でも、お互いの気持ちは話し合って解決していくしかないよね。
人との関わりやトラブルに対して、一歩引いて考えられるようになるのも、本書の魅力だと感じました。
読んで得られること
- 約束と法律の違いがわかる
- 親と子どもの権利について理解できる
- 人に相談する重要性がわかる
本書を読むことで、自分がどのような法律で守られているのかがわかります。また、人との関わりで発生するトラブルに対し、一人で抱え込まずに周りの人に相談する視点が育ちます。
対象年齢
小学校高学年から
本書はわかりやすく書かれているため、子どもだけでも読みやすいです。
また、保護者の方が読んでも、「自分の主観」から「民法」へと視野を広げられる一冊です。
メリット・デメリット
メリット
- 身近な出来事を事例に挙げているため理解しやすい
- お金のトラブルの予防になる
- 自分の人権、人の人権を尊重する視点が生まれる
デメリット
- 「民法」の身近な例を挙げているため、他にも決まりがあることを理解する必要がある
- 民法以外の法律については詳しく学べない
- 実際の法律相談の代わりにはならない
よくある疑問
Q.法律に詳しくなれますか?
民法によって生活のルールが守られている、という視点から、法律を知ることができます。
ただし、挙げられている事例は身近なものばかりなので、他に詳しく知りたい場合は、他の本を読むことをおすすめします。
Q.子どもだけで読み進められますか?
はい、中学生からを想定して書かれています。しかし、読みやすく丁寧な解説のため、小学生高学年から読めると思います。
Q.SNSトラブルの解決につながりますか?
本書ではSNSトラブルの解決方法は述べられていません。
SNSトラブルの被害の例は書かれていますし、どんな民法が身を守ってくれるかも書かれていますが、どう対処したほうが良いのかは書かれていません。
子ども向けの書籍だと『こども六法NEXT』にSNS被害者になった場合の対処法(まわりの大人への働きかけ方)が書かれています。
SNSトラブルを真剣に考えるきっかけには『しょせん他人事ですから』も参考になります。
『13歳からの民法』と『こども六法』『こども六法NEXT』違いを比較
| 本 | おすすめしたい人 | 特徴 |
| 『13歳からの民法』(本書) | 身近な事例から法律を学びたい人 | 民法の基本を日常生活と結び付けて学べる |
| 『こども六法』 | 幅広く法律を知りたい人 | 子どもに関わる法律全般を学べる |
| 『こども六法NEXT』 | トラブルへの対処法も知りたい人 | SNSや学校生活など実践的な対応を学べる |
各書籍の具体的な特徴や我が家のリアルな感想は、以下の個別レビュー記事でも詳しく紹介しています。
家族で読んだ感想
この本を読んでいると、「このトラブル、経験したことある」といった内容が多々ありました。子どもの頃にこの知識があれば、「民法」という視点を持って友達とのトラブルも回避できたのかなと考えてしまいます。
本書は、親が子どもの行動の良し悪しを判断する裏付けにすることもできます。また、子どもが自分の置かれている状況を冷静に判断するきっかけとすることもできます。
18歳で成人として扱われるようになると、高校を卒業して世界が広がる時期には大人としての責任を持つことになります。安易に契約を行ってしまっても、自分の責任となり親が守ってあげることはできません。
だからこそ、大人になる前に世の中のルールを知っておくことが大切だと感じました。
本書を通して、自分の行動に慎重になれる考えを持ってくれたらいいと思います。
おすすめしたい人
- 友達との約束や契約について知りたい人
- 将来18歳で成人になる前に法律を学びたい人
- 学校では教えてくれない民法を知りたい人
- 子どもと法律について話し合いたい保護者
- 『こども六法』の次に読む本を探している人
- 身近なトラブルを法律の視点で考えてみたい人
- 子どもが社会に出る前に法律の基本を学ばせたい保護者
補足 記事内で紹介した本
あわせて読む事で、法律や、人とのトラブルに対する考えが深まります。
『こども六法』
幅広く法律の全体像を知りたいお子さんには、こちらの本も非常におすすめです。
『こども六法ネクスト おとなを動かす 悩み相談クエスト』
子どもの抱えるトラブルに対し、大人にどう働きかけるか。大人はどう反応するべきかを学べます。
親子で読むのにおすすめです。
『しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~ 』(コミックス)
法律事務所を舞台として、SNSやインターネットトラブルの被害者・加害者がどのような経緯を辿るのかが描かれています。気軽にした投稿が何を引き起こすのかを知るり、インターネットに接する事に慎重に考えるようになります。


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