集団で生活していると、友達とのケンカやいじめ、SNSでのトラブルなど、人間関係の悩みが生まれることがあります。
そんなとき、子どもは誰に相談すればいいのでしょうか。
そして、子どもから相談された大人は、どのように受け止めればいいのでしょうか。
『こども六法NEXT』は、子どもの目線から「トラブルに遭ったとき、どう行動すればいいのか」を、大人の目線から「子どもから相談されたとき、どう対応すればいいのか」を考えられる一冊です。
| タイトル | こども六法ネクスト おとなを動かす 悩み相談クエスト |
| 著者 | 古城 宏 |
| 原案・監修 | 山崎 聡一郎 |
| イラスト | 森井 ケンシロウ |
| 出版社 | 小学館 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 読みやすさ | ★★★☆☆ |
| 学び度 | ★★★★★ |
『こども六法NEXT』の概要
『こども六法NEXT』は、学校生活やSNSなど、子どもが実際に遭遇しやすいトラブルを題材に、問題が起きたときの対処法や相談先について学べる本です。
7つの章で構成されており、それぞれの章の最初には、トラブルの事例を描いたまんがが掲載されています。
まんがの後には、専門家によるコラムや解説があり、
- どうすればいいのか
- 誰に相談すればいいのか
- 大人はどのように対応すればいいのか
を具体的に考えられる内容になっています。
コラムには、教師、スクールカウンセラー、弁護士、警察、児童相談所、児童精神科医など、さまざまな立場の専門家が登場します。
子どもがトラブルに巻き込まれたとき、「我慢するしかない」と思わず、助けを求めるための方法を知ることができる本です。
『こども六法NEXT』を読んで得られること
子ども目線から
- トラブルが起きたとき、大人にどう助けを求めればいいかわかる
- いじめや嫌がらせを「耐えるしかない」と思わなくてよくなる
- 誰に相談すればいいのかわかる
- SNSなどでトラブルが起きたときの対処法を知ることができる
大人目線から
- 自分の言葉が子どもを黙らせていないか考えられる
- 子どもから相談されたときの受け止め方を学べる
- 学校だけでなく、さまざまな相談先があることを知ることができる
- 大人の世界にも存在するパワハラなどについて考えるきっかけになる
対象年齢
小学校中学年から
ただし、子どもだけで読む場合と、大人と一緒に読む場合では、理解できる内容に差があると思います。
私は、まんが部分なら小学校中学年くらいから、コラムまで読むなら小学校高学年くらいからが読みやすいと感じました。
また、子ども向けの本ではありますが、保護者にもぜひ読んでほしい一冊です。
メリット・デメリット
メリット
- まんがで「自分にも起こるかも」と考えられる
- 専門家から具体的な対処法・相談先を学べる
- 子どもだけでなく、大人の対応についても考えられる
デメリット
- 法律の知識を深く学ぶ本ではない
- コラムには大人のサポートが必要な部分もある
- 読むだけでトラブルを解決できるわけではない
本書を読んで、適切な行動をとることで解決へ繋げられる本だと感じました。
よくある疑問
Q.法律に詳しくなれますか?
法律を体系的に学ぶための本ではありません。
事例に関連したコラムの中で法律について説明されている場合もありますが、本書の中心にあるのは、法律の知識よりも「トラブルが起きたとき、子どもがどう自分を守るか」ということです。
法律についてより詳しく学びたい場合は、事例のまんがを読みながら『こども六法』と見比べてみるのもよいでしょう。
Q.SNSトラブルの解決につながりますか?
トラブルを解決するために、どう行動すればいいのかを考えるきっかけになります。
SNSでトラブルが起きた場合の対処についても取り上げられています。
本書だけで解決することは難しいかもしれませんが、「どうすれば解決できるのか」と悩んだとき、自分だけで抱え込まず、どのような行動を取ればいいのかを考える手助けになります。
Q.子どもだけで読み進められますか?
まんがの部分は、小学校中学年くらいから読みやすいと思います。
一方、コラムには少し難しい内容もあるため、小学校高学年くらいからのほうが理解しやすいでしょう。
もちろん、年齢に関係なく、大人が一緒に読んで子どもと話し合うことで、より理解が深まる本だと思います。
『こども六法NEXT』と『こども六法』『13歳からの民法』違いを比較
| 本 | おすすめしたい人 | 特徴 |
| 『こども六法NEXT』 | トラブルへの対処法を知りたい人 | 学校生活やSNSなど、実践的なトラブルへの対応を学べる |
| 『こども六法』 | 幅広く法律を知りたい人 | 子どもに関わる法律を幅広く学べる |
| 『13歳からの民法』 | 身近な事例から法律を学びたい人 | 民法の基本を日常生活と結びつけて学べる |
法律を知りたいなら→『こども六法』
民法を学びたいなら→『13歳からの民法』
トラブルへの具体的な対処法を知りたいなら→『こども六法NEXT』
と考えると、それぞれの違いがわかりやすいでしょう。
家族で読んだ感想

私、お母さんにこの『まあまあ言葉』を言われたことがある。悲しかった。

……ごめん。心当たりがあります。

私も、先生に相談して、無力感を味わったことがある。

子どもの言葉は受け止めるようにしてるけど、『まあまあ言葉』を言ってない自信はないな。
読む前は「子どもがトラブルに遭ったときの対処法を学ぶ本」だと思っていました。
でも、実際に読んでみると、むしろ保護者の私の方が考えさせられました。
特に「まあまあ言葉」。
長女から「お母さんに言われたことがある」と言われたとき、正直、ドキッとしました。
子どもの為を思って、早く気持ちを切り替えてほしくて言った言葉が、子どもにとっては「話を聞いてもらえなかった」という経験になっていたのかもしれません。
本書を読んで、「子どもにトラブルへの対処法を教えること」だけではなく、「子どもが困ったときに相談できる大人でいること」も大切なのだと感じました。
「トラブルが起きてから」読むのではなく、「何も起きていないとき」に親子で読んでおくのも大切だと思います。
おすすめしたい人
- 友達との関係や人との関わりで悩んでいる子ども
- 学校生活やSNSでのトラブルへの対処法を知りたい子ども
- 子どもから悩みを相談されたとき、どう返事をすればいいのかわからない保護者
- 子どもが困ったときの相談先を知っておきたい保護者
- 子どもが安心して相談できる家庭をつくりたい人
- 『こども六法』とは違った、実践的な内容の本を探している人
補足 記事内で紹介した本
あわせて読む事で、生活に関係する法律に対する理解が深まります。
『こども六法』
幅広く法律の全体像を知りたいお子さんには、こちらの本も非常におすすめです。
『13歳からの民法』
実際の生活の中の出来事から、民法を考えることが出来ます。


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