「経営って、大人になればわかるようになるの?」
「株式ってなに?」
「企業理念って抽象的だけど、何の意味があるの?」
そんな疑問を持っている中高生や大学生、そして「正直、経営ってよくわからない」と感じている大人におすすめなのが、『13歳からの経営の教科書』です。
本書は、中学生が起業し、会社を作り、世の中の役に立つまでを書いた経営の物語。
物語を楽しみながら、ビジネスや会社、働くことについて考えることができます。
| タイトル | 13歳からの経営の教科書 「ビジネス」と「生き抜く力」を学べる青春物語 |
| 著者 | 岩尾 俊兵 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 学び度 | ★★★★★ |
『13歳からの経営の教科書』の概要
「経営の教科書」と書かれた本を偶然手にした中学生のヒロトが、教科書に導かれながらビジネスについて考え、仲間を集め、経営について学んでいく物語です。
著者は、慶應義塾大学商学部准教授の岩尾俊兵さん。
著者自身の経験から得られた、周りの人を幸せにするためにはどうすればいいのかという思いが込められています。
『13歳からの経営の教科書』を読んで得られること
本書では、主人公の中学生が、目の前にある「自分にできること」を足がかりにして行動します。
身近な出来事をきっかけにビジネスについて考えていくため、「これって私の周りにもあるかも」と感じながら読むことができます。
本書から学べることの一例は、次のとおりです。
- ビジネスとは、新しい価値を生み出すこと
- 企業が成長・変化していくことの大切さ
- お金を稼ぐことと、人を幸せにすることのつながり
- 株式会社を作り、活動することの意味
- 良いものを作るだけでなく、知ってもらうことの大切さ
- 広告やマーケティングの役割
経営というと難しく感じますが、身近な例を通して考えられるので、経営について初めて学ぶ人にも読みやすい内容です。
対象年齢
小学校高学年〜大人
本書は物語形式で進むため、小学生でも楽しめる内容だと思います。
ただし、経営や経済に関する内容を「理解しながら読む」という点では、小学校高学年以上からがおすすめです。
中学生・高校生はもちろん、大学生や、ビジネスについて学び直したい大人にも向いています。
メリット・デメリット
メリット
- 物語形式で読みやすい
- 経済や経営の用語を、身近な例を通して理解できる
- ビジネスを身近に感じられる
- 会社の役職にはどんな意味があるのかを考えられる
- 起業だけでなく、働くことや会社の役割について考えられる
デメリット
- 物語としてビジネスがスムーズに進むため、実際の起業や経営とは異なる部分がある
- 「経営の教科書」の内容を物語部分で補足しているため、どちらか一方だけではなく、両方読むことで理解が深まる
よくある疑問
Q.「物語→解説」で進む本ですか?
いいえ。
本書は、前から読むと「物語」、後ろから読むと主人公たちが手にした「経営の教科書」という構成になっています。
物語の中で「経営の教科書」に書かれた文章が取り上げられますが、教科書の内容がすべて物語の中に出てくるわけではありません。
そのため、
- 物語から読む
- 「経営の教科書」から読む
- 物語と教科書を交互に読む
など、自分の読みやすい方法で楽しめます。
私個人としては、まず物語を読んで、興味を持ったところから後ろの「経営の教科書」を読む方法がおすすめです。
Q. 中学生じゃなくても楽しめますか?
はい。十分楽しめます。
「13歳からの~」とありますが、高校生や大学生はもちろん、「ビジネスの基本を学び直したい大人」にもおすすめです。
私自身も読んでみて、ビジョンの大切さについて考えさせられました。
「就職活動をする前に知っていたら、企業が大切にしていることと、自分が大切にしたいことをつなげて考えられたかもしれない」と感じました。
『13歳からの経営の教科書』と類似本の違いを比較
| 本 | おすすめしたい人 | 特徴 |
| 『13歳からの経営の教科書』 | 起業・会社運営・働く意味」がテーマ。中学生目線の物語で、仕事と世の中のつながりをイメージしやすい | 「ビジネスってなんだろう?」と思った人 |
| 『13歳からのMBA』 | 会社を経営する視点や考え方を養う本。経営・リーダーシップ・論理的な考え方などがテーマ | 会社を経営するための考え方を知りたい人 |
| 『きみのお金は誰のため』 | お金の本質・働く意味・考え方がテーマ。自分とお金、社会とのつながりについて考えられる | お金や仕事の意味を考えたい人 |
目的によって選ぶなら、
お金や経営について、物語を通して学びたい人
→『13歳からの経営の教科書』
経営や起業について、より具体的な考え方を知りたい人
→『13歳からのMBA』
お金と仕事、人とのつながりについて考えたい人
→『きみのお金は誰のため』
という選び方がおすすめです。
比較した『きみのお金は誰のため』も我が家で実際に読んでレビューを書いています。お子様の興味に合わせて選んでみてくださいね。
『13歳からの経営の教科書』を家族で読んだ感想
わかったこと
新しい価値を生み出す
「豆腐」+「真空パック」=いつでもスーパーで買える。
このように、今あるものを組み合わせることで、人が「欲しい」と思う新しい価値を生み出すことができます。
今の時代なら、「もの」だけでなく「サービス」などの組み合わせも考えられます。
普段何気なく利用しているものについて、「これはどんな価値を提供しているんだろう?」と考えてみると、「じゃあ、これはどうだろう」と発想が広がっていきます。
主人公が新しい価値を見つけていくときの、わくわくする気持ちにも共感しました。
企業が成長することの大切さ
「昔はみんなが使っていたけれど、今はあまり使わないもの」ってありますよね。
私が想像するのは「洗濯板」です。
洗濯板だけを作っていた会社が、時代が変わっても洗濯板だけで同じ規模の経営を続けるのは難しいでしょう。
今あるものより「ちょっといいもの」「ちょっといいサービス」を考え、時代や人のニーズに合わせて変化していく。
企業が事業を続けていくためには、そうした視点も大切なのだと感じました。
お金は感謝の対価
今の時代は、「ものを作る人」と「顧客」が直接関わらないことがあります。
たとえば、スーパーでこんにゃくを買う場合、
[こんにゃく芋農家]→[こんにゃく工場]→[輸送]→[小売店]→[顧客]
というように、さまざまな人や企業が関わっています。
しかし、顧客からすると「お金を払ってこんにゃくを買う」という行為だけに見えてしまうこともあります。
本書では、身近な事例を通して、お金を「感謝の対価」として捉える考え方が紹介されています。
「お金を払う」という行為の先に、誰かの仕事や、それによって生まれた価値がある。
そう考えると、普段の買い物の見え方も少し変わってきます。
会社を作る意味
仕事の規模が大きくなると、お金や時間などの制約もあり、一人でできることには限界があります。
そこで重要になるのが、同じ目的を持つ人たちが力を合わせること。
本書を読んで、会社は単に「お金を稼ぐための組織」ではなく、同じ目的に向かって人が集まり、一人ではできないことを実現していくための存在でもあるのだと考えました。
経営を成長させ、事業を続けていくために会社を作るという選択があることも学べます。
マーケティングの大切さ
どれだけ新しい価値のあるものを作っても、それを必要としている人に知られなければ、商品やサービスは届きません。
そこで重要になるのが、広告やマーケティングです。
現在はSNSなどを活用して情報を発信しやすくなっています。
「良いものを作る」だけでなく、「必要としている人にどう届けるか」まで考えることが大切なのだと感じました
家族の反応

すごく読みやすくて、あっという間に読んじゃった

この、明日から自分も取り組めそうっていう規模でも経営なんだね

この本で書かれている経営って、お店屋さんごっこみたいで楽しそう。
でも、この主人公みたいに人前で宣伝したりするのは恥ずかしいかな

会社員をしていると、ここまでのわくわく感は感じられないな。会社の仕事は楽しいけど。
次に何をしようかって考えるときが一番楽しいね。

この経営についての考え方は、就職活動する前に知っておきたかった……
エントリーシートの「志望理由」を考えるのに、自分の身に落とし込んで考えられるよね。
これは、本書を読んだ家族の反応です。
中学生を主人公としているため、若いからこその行動力や発想が、読んでいる側にも元気を与えてくれる一冊でした。
そして、子どもだけでなく大人が読んでも、「働くってどういうことだろう」「会社は何のためにあるんだろう」と、自分の仕事について考えるきっかけになる本だと思います。
こんな人におすすめ
『13歳からの経営の教科書』は、こんな人におすすめです。
- 経営やビジネスについて初めて学ぶ中高生
- 起業や会社について知りたい人
- 「会社って何のためにあるの?」と疑問に思っている人
- お金を稼ぐことと、人を幸せにすることの関係を考えたい人
- 将来の仕事について考え始めた中高生・大学生
- 就職活動をする前に、企業や経営について知っておきたい人
- ビジネスの基本を学び直したい大人
特に、難しい経営書を読む前に、まず「経営って面白そう」と感じたい人に向いている一冊です。
まとめ
『13歳からの経営の教科書』は、中学生の主人公が起業する物語を楽しみながら、ビジネスや会社、働くことについて考えられる本です。
「経営」というと難しく感じますが、身近な商品やサービスを例にしながら話が進むため、経営について初めて学ぶ人でも読みやすくなっています。
中高生だけでなく、大学生や大人が読んでも、「会社とは何か」「仕事とは何か」「お金とは何か」を改めて考えるきっかけになります。
親子で一緒に読んで、「会社って何のためにあるんだろう?」「働くってどういうことだろう?」と話してみるのもおすすめです。
記事内で紹介した本
あわせて読む事で、ビジネスやお金の価値に対する理解が深まります。
『13歳からのMBA』
概要
経営学の基本を中高生向けに書いている
『きみのお金は誰のため』
概要
お金の価値や仕事の意味を、物語形式で書いている。
\『きみのお金は誰のため』レビューはこちら/


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