『13歳からの経営の教科書』は探究学習の参考になる?総合型選抜を考える高校生にもおすすめ

13saikeieisuisen 学びの本

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「探究学習のテーマがなかなか決まらない」

「総合型選抜を考えているけれど、どんな経験をしておけばいいの?」

「経営やマーケティングに興味があるけれど、何から学べばいい?」

そんな高校生や保護者におすすめしたいのが、『13歳からの経営の教科書』です。

経営というと、「会社を経営する人が学ぶもの」というイメージがあるかもしれません。

でも、この本で扱われているのは、会社の経営だけではありません。

身近な思いつきや、困りごとの解決を題材にしながら、「どうしたら経営ができるんだろう?」「この問題を解決するにはどんな方法があるかな?」と考えるきっかけを与えてくれます。

この記事では、実際に家族で読んで感じたこととともに、探究学習や将来の進路を考えるときに、この本をどう活用できそうかを紹介します。

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『13歳からの経営の教科書』はどんな本?

『13歳からの経営の教科書』は、13歳でも取り組めそうな、身近な出来事を通して経営について考えられるように書かれた本です。

経営というと難しそうですが、身近な事例を通して考えていくため、中高生でも読み進めやすい内容になっています。

単に「会社の経営はこうやって利益を出します」と知識を覚えるだけではなく、

「今できるビジネスってなんだろう」

「お金だけじゃない、働くってどういうことだろう」

など、普段の生活からつながるテーマについて考えられます。

経営学に興味がある子だけでなく、社会の仕組みを知りたい子や、「どうやって?」と考えるのが好きな子にも向いている本だと感じました。

本書の中では、「この問題をどう解決するんだろう」と考えさせられる場面もあります。身近な問題を見つけて、自分なりに考えることのおもしろさが「実際にやってみたい」につながるのではないでしょうか。

家族で読んでみた感想

我が家では、高校生の長女、中学生の次女、母の3人で読みました。

長女(高校生)は

長女
長女

物語に出てくるクラスメイトたちがみんな好意的すぎて、ちょっとうまくいきすぎだなとは思った。

と、ストーリーについては少し辛口。一方で、

長女
長女

主人公たちがやっていること自体は、私にもすぐできそうなレベルだったから、すごく親近感がわいた。

とも話していました。

経営というと、大人の世界の話に感じますが、「自分にもできそう」と思えることは、中高生が読むのに大きなポイントだと思います。

次女(中学生)も、

次女
次女

本を読んでたら、私も身の回りのことで、何かできることないかなって考えちゃった!

この、「私にもできるかも!」と思わせるのが本書の魅力だと思いました。

母(私)は、企業理念やビジョンについて考えさせられました。

以前、就職活動をしていた頃、セミナーなどで「企業理念やビジョンが大切」と説明されました。

当時は少し抽象的に感じていたのですが、この本を読んで、

「企業理念って、こういうことなのか」

と、改めて考えるきっかけになりました。

中高生向けの本ですが、大人が読んでも学び直せる部分があると思います。

『13歳からの経営の教科書』は探究学習の参考になる?

私は、探究学習のテーマを考えるきっかけになる本だと思いました。

本書の中では

課題を見つけて実行する
「ビジネスってなんだろう、やってみたい」
↓
「工夫したけどうまくいかない、どうしてだろう?」
↓
「うまくいった。うれしいけど、目の前に困っている人がいる」
「どうにか解決できないかな」

というサイクルが表現されています。

これは、私が本書を読んで感じた「探究の進め方」のイメージにもつながりました。

探究の進め方
「自分が興味を持ったことから課題を見つける」
↓
「実行して、改善策を考える」
↓
「結果を受けて、さらに改善、または見直し」

最後に「まとめ、表現すること」

もちろん、本に書かれている内容をそのまま探究テーマにすればいいということではありません。

本を読んで「おもしろい」と思ったことを入口にして、自分の身近なところに疑問を見つけ、調べたり、考えたり、実際に試してみたりする。

そんな探究のきっかけとして活用できるのではないでしょうか。

本を読んだ後、親子でこんな話をしてみるのもおすすめ

せっかく親子で読むなら、内容を確認するだけで終わらせず、こんな質問をしてみるのも面白いと思います。

「この話の中で一番面白かったのはどこ?」

「身近なところで似たものってある?」

「自分だったらどうする?」

「学校生活で使えそうな考え方はある?」

「もっと調べてみたいことはある?」

親が答えを教えるのではなく、子どもの考えを聞いてみる。

それだけでも、本の内容を自分の生活につなげて考えるきっかけになります。

総合型選抜を考える高校生にも読んでほしい理由

総合型選抜では、大学・学部によって評価される内容や選考方法が異なります。

そのため、

「この本を読めば総合型選抜で有利になれる」

とは言えません。

ただ、総合型選抜を考える高校生にとって、日ごろから興味を持ったことについて調べたり、自分なりに考えたりする習慣を持つことは大切です。

総合型選抜では、大学・学部によって探究活動や課題への取り組みなどを評価する選抜方式もあります。

『13歳からの経営の教科書』は、その入り口になる一冊だと思います。

例えば、

「この会社はなぜこの商品を作ったんだろう?」

という疑問から調べ始めてみる。

さらに、

「自分ならこうしたい」

と考えてみる。

そこから実際に行動してみたり、別の本を読んだり、ニュースを調べたりする。

そうした経験を積み重ねていけば、単に「経営の本を読みました」で終わらず、自分が何に興味を持ち、何を考えたのかを振り返る材料にもなります。

「課外活動の実績がない」と焦る前に興味を見つける

総合型選抜を調べていると、

「留学経験が必要なのでは?」

「コンクールで入賞していないとダメ?」

「生徒会や部活動で目立った実績がないと不利?」

と、不安になることもあると思います。

でも、まずは「何か特別な実績を作らなければ」と焦る前に、自分が何に興味を持っているのかを見つけることも大切ではないでしょうか。

本を読んで、

「これってどういうこと?」

「もっと知りたい」

と思ったことがあれば、それも一つの出発点になります。

『13歳からの経営の教科書』は、そんな「もっと知りたい」を見つけるための本として読んでみるのもおすすめです。

総合型選抜を考えるなら、早めに情報を集めておこう

総合型選抜を考えているなら、早い段階から情報を集めておくと安心です。

その理由を一覧にすると、次のようになります。

  • 「求める人物像」は大学・学部によって異なる
  • 募集要項や選抜方法が変更される場合がある
  • 「探究した」=どの総合型選抜にも応募できるわけではない
  • 生成AIの利用について、大学・学部ごとにルールが異なる
  • 面接だけでなく、口頭試問やプレゼンテーションなどが課される場合がある
  • 探究活動を出願資格や評価対象とする方式もある

※令和6年度の大学入学者選抜における先進的な取り組みについては、文部科学省が公開している「大学入学者選抜における好事例集(PDF)」から詳しく確認できます。

我が家の総合型選抜に関する経験

我が家の経験1 提出文章のAI利用ルールが変わった

総合型選抜に限りませんが、近年は入試や各種選抜で提出する文章について、生成AIの利用に関するルールを設けるケースもあります

我が家でも、長女の頃と次女の頃で文章提出時のAIに関するルールが追加された経験があります。

AIがまだ普及していないころ、長女が市の行事に応募する時に文章を添付する必要がありました。本人も懸命に文章を考えて提出し、行事に参加することができました。

しかし、次女の代では募集要項に「AIを利用しないこと」の一文が設けられました。

我が家の方針としても、AIは使わず自力で文章を考え、家族で添削を行い、長女のときと比べても引けを取らない文章を提出しました。

しかし、結果は落選でした。

親がいくら綺麗に添削しても、自力でどれだけ真面目に書いても落選してしまう。この経験から私が気づいたのは、今の時代に求められているのは、テクニックで飾った文章ではなく、「子供自身の内側から溢れ出る、本物の興味や熱量」なのだと考えています。

大人が用意した正解をなぞるだけでは、これからの入試や選抜は見抜かれてしまう。だからこそ、小手先の対策に走る前に、まずは子供自身が社会に対して「どうして?」「面白そう!」と主体的に考える『軸』を作らなければならないと痛感しました。

我が家の経験2 面接だと思っていたら口頭試問だった

20年以上前の私の経験です。推薦入試の条件は「小論文」と「面接」でした。

当時の小論文は、事前に親や先生に添削をしてもらい、他の提出書類とともに出願を行いました。

面接当日、私自身は「受け答えをしっかりしよう」と思い、緊張しながら面接会場へ向かいました。

志望理由や意気込みなどを見られると思っていたのですが、部屋に入り行われたのが口頭試問です。

正直生きた心地もせず、自宅に帰って親に泣きついた記憶があります。

両親も、表情が真っ青になっていて、悪いことをしたなと、未だに思い出します。

私自身の経験は20年以上前のものなので、現在の総合型選抜にそのまま当てはめることはできません。

ただ、当時の私が「面接だと思っていたら口頭試問だった」という経験からも、選抜方法を事前に詳しく確認しておくことの大切さは感じています。

※募集要綱では確かに「面接」となっていましたが、このようなことはあるそうです。

現在も大学によって選抜方法は異なるため、まずは志望大学の募集要項を確認することが大切です。

我が家が「今、焦っている」これだけの理由

長女はまだ高1ですが、我が家が総合型選抜の情報収集に焦るのには、次女の作文落選(AI禁止等のルール激変)と、自身の20年前の推薦入試での口頭試問のトラウマという2つの苦い経験があるからです。

だからこそ、小手先ではない「自分で考える軸」を作るために『13歳からの経営の教科書』を読むことをすすめました。

総合型選抜を見据えた、我が家の3ステップ

我が家では、焦ってすぐに塾に駆け込む前に、以下のロードマップを組んでいます。

  • ステップ1:本を読んで、自分の「興味・関心」の軸を見つける(←今ココ!)
  • ステップ2:高2〜高3にかけて、募集要項や入試形式の情報を集める
  • ステップ3:専門の対策(小論文や面接など)を実践する

時間が足りないと焦る前に、「株式会社早稲田塾」などの無料パンフレットなどを参考に早めの情報収集をおすすめします。我が家も必要に応じて専門の力を借りつつ、一歩ずつ進めなくてはと感じています。

親としては、早めに情報を収集するとともに、子どもには早いうちから自分の興味の軸を作ることができるように、『13歳からの経営の教科書』などを読んで、社会とのつながり方を考えてもらいたいと感じています。

まとめ|『13歳からの経営の教科書』を探究の入り口に

『13歳からの経営の教科書』は、経営について学ぶだけではなく、身近なものに「どうしたら?」という疑問を持つきっかけを与えてくれる本だと感じました。

我が家では、

長女は「自分にもできそう」と感じた

次女は「自分にも何かできないかな」と考えた

母は企業理念について改めて考えるきっかけになった

という、それぞれ違った発見がありました。

探究学習のテーマが決まらない高校生なら、まずはこの本を読んで、気になったことを書き出してみるのもいいと思います。

そして、総合型選抜を考えている場合も、「何か特別な実績を作らなければ」と焦るのではなく、自分が興味を持ったことを見つけ、そこから考えたり、調べたり、行動したりする経験を少しずつ積み重ねていく。

そのための入り口として、本を活用してみてはいかがでしょうか。

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