「日本文学って難しそう。」 「古典は授業で勉強するもの。」
そんなイメージを持つ人におすすめしたい、日本文学の入門マンガです。
| タイトル | 日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典 |
| 著者 | 蛇蔵 海野凪子 |
| 出版社 | 幻冬舎 |
本の概要
本書では、平安時代を中心に生まれた文学作品を、作者や作品が誕生した背景とともに紹介しています。マンガ形式で読み進められるため、古典に苦手意識がある人でも気軽に楽しめます。
紹介されている主な人物と作品は以下のとおりです。
| 紹介されている人物 | 作品名 |
| 清少納言 | 枕草子 |
| 紫式部 | 紫式部日記 |
| 藤原道長 | 御堂関白記 |
| 安倍晴明 | 大鏡 |
| 源頼光 | 今昔物語集 |
| 菅原孝標女 | 更級日記 |
| 鴨長明 | 方丈記 |
| 兼好 | 徒然草 |
| ヤマトタケル | 古事記 |
読んで得られること
- 古典文学が生まれた時代背景を理解できる
- 作者の人物像やエピソードを知ることができる
- 古典作品への苦手意識が薄れる
- 歴史と文学を結び付けて学べる
- 「実際に作品を読んでみたい」という興味が湧く
作品そのものだけではなく、「なぜ今でも読み継がれているのか」という背景まで学べるのが本書の魅力です。
対象年齢
小学校高学年頃から大人まで楽しめます。
歴史や古典を本格的に学ぶ前の導入としてもおすすめで、中学生・高校生の予習にも役立ちます。
メリット・デメリット
メリット
- マンガなので読みやすい
- 作者の人柄が分かり、親しみが持てる
- 古典作品に興味が湧く
- 歴史と文学を一緒に学べる
デメリット
- 作品の内容を詳しく学ぶ本ではない
- 一冊だけで古典文学を理解するのは難しい
- より深く知るには原典や資料を読む必要がある
よくある疑問
Q.古典が苦手でも読めますか?
はい。マンガ中心なので難しい知識がなくても読み進められます。
Q.定期テストや中学受験・高校受験の勉強に役立ちますか?
非常に役立ちます。特に、本格的な受験勉強を始める前の「導入(暗記の土台作り)」として高い効果があります。
本書はテストの問題を直接解くための参考書ではありませんが、古典で最も大切な「時代背景」や「作者同士の人間関係(ライバル関係など)」がマンガで頭にすんなり入ってきます。
あらかじめこのマンガで歴史のストーリーを頭に入れておくと、学校の授業や模試で古文を読んだときの「内容の理解度」が圧倒的に変わり、単なる暗記が楽しい学びに変わります。
Q.大人が読んでも楽しめますか?
十分楽しめます。教養として日本文学を学び直したい人にもおすすめです。
類似本との比較
本書は「作品の解説」よりも、「作者や時代背景」を重視した内容です。
古典作品そのものをじっくり読みたい人は原典や現代語訳がおすすめですが、「まずは興味を持ちたい」という人には本書の方が読みやすいでしょう。
こんな人におすすめ
- 古典が苦手な人
- 興味はあるけれど、取っ掛かりが無かった人
- 教養として、古典文学の知識を得たい人
- 学生の子どもを持つ親御さん
家族で読んだ感想
学生の頃は、古典は勉強のために読むものだと思っていました。
しかし社会人になり、日本文学や歴史の話題に触れるたびに、自分の知識不足を感じることがありました。
「子どもには古典を身近に感じてほしい。」 そんな思いで読み始めた一冊です。
実際に読んだ後、長女が「『枕草子』は図書室で読んだよ。私は随筆が好き」と話してくれました。
さらに「次は『更級日記』を読んでみたい。高校でも習うらしいから楽しみ」と興味を持っていたのが印象的でした。
古典の授業に対する抵抗感が少なくなり、自分から作品を読もうとする姿を見られたことが、この本を読んで一番うれしかった点です。
私自身も、本書で初めて菅原孝標女について知りました。現代でいう「推し活」をしていたようなエピソードが紹介されていて、歴史上の人物をぐっと身近に感じられました。
~家庭での会話~

『枕草子』は図書室の本を読み終わった。
私は随筆が好きだな。

『枕草子』は面白そうだね。
私も読んでみたい。

次に読んでみたいのは『更級日記』だな。
高校の授業でも習うらしくて、今から楽しみ。
子どもが古典の授業に抵抗感を持たないようになって、よかったなと思える出来事でした。
おすすめしたい人
- 古典文学が苦手な人
- 日本文学を教養として学びたい人
- 歴史にも興味がある人
- 学校で古典を学び始める中学生・高校生
- 子どもと一緒に学びたい保護者
「古典は難しい」というイメージを、「読んでみたい」という気持ちに変えてくれる一冊でした。
あわせて読みたい教材
改訂版 プレミアムカラー国語便覧
高校の授業の副教材として使用される国語便覧です。市販もされています。
フルカラーで、平安時代の文化の紹介から、古典文学紹介、現代の作家紹介までたくさんの情報が入っています。あわせて読む事で、より古典に対する知識が深まります。


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