【家族で読んだ】『西の魔女が死んだ』感想|人生を生きる力を教えてくれる物語

物語

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20年前に読んだ本が、家族に順々に読まれていきました。
世代を超えて読み継がれるこの物語は、美しい自然と温かな言葉を通して、自分らしく生きるための力をそっと教えてくれます。

タイトル西の魔女が死んだ
作者梨木 香歩
出版社新潮社

読み始めた理由

20年前に一度読んだ本です。

ずっと本棚に置いてありましたが、覚えているのは冒頭と最後の場面だけ。14年前には夫が読みたいと言い、5年前には長女、3年前には次女が読みました。

時々、家族の会話にも登場するこの本。

自分の記憶と、家族が感じたこととの違いが気になり、もう一度読み返してみることにしました。

20年前、初めて手に取った理由はタイトルのインパクトでした。「西の魔女」という言葉から、ファンタジー作品だと思って読み始めたことを覚えています。

概要

授業中、突然母親が迎えに来た主人公のまい。

母親から告げられたのは、「西の魔女が死んだ」という知らせでした。

西の魔女である祖母のもとへ向かう中で、まいは以前一緒に過ごした日々を思い返していきます。

こんな人におすすめ

  • 人間関係に疲れている人
  • 自分らしく生きるヒントが欲しい人
  • 無条件の愛を感じたい人

ネタバレなし感想

自然に囲まれた場所で暮らすおばあちゃん。
まいに「魔女の修行」と言いながら伝えていくのは、特別な魔法ではなく、自分の人生を自分で選び、歩いていくための力でした。
美しく描かれる自然の情景と、その中で少しずつ成長していくまいの姿が印象的です。
ただ美しいだけの物語ではありません。
人が関われば、すれ違いや葛藤も生まれる。すべてがきれいに解決するわけではない。それでも、自分の足で前を向いて生きていく。
そんな大切なことを感じさせてくれる物語でした。

ここから先は本の内容に触れながら、私自身が考えたことを書いていきます。

ネタバレ感想

ここから先は作品内容に触れています。未読の方はご注意ください。

学校生活の場面から「西の魔女が死んだ」という言葉をきっかけに、過去の回想へ移っていく構成が、自然と物語の世界へ引き込んでくれます。
物語全体から感じるのは、田舎で過ごした時間の懐かしさです。
料理のために庭からキンレンカを摘んでくる場面など、実際に似たような経験をした人もいるのではないでしょうか。
私自身も、田舎へ行った時に祖母から「庭の南天を取ってきて」と言われ、きれいなものを選んで切ってきた記憶があります。
残念ながら、私の子どもたちは同じような経験をする環境ではありませんでしたが、この本を読むことで、昔の懐かしい情景を思い出しました。

おばあちゃんがまいに伝える「魔女になるための修行」。
その内容は、読めば読むほど納得できるものです。本当に魔女の修行のようにも感じますし、一方で学校へ行けない時でも生活リズムを整えるための、おばあちゃんの優しさだったのかもしれません。

物語に現実感を与えているのが、ゲンジさんの存在です。
まいとおばあちゃんの穏やかで美しい世界に、現実の厳しさを持ち込む存在。
美しい世界のままであってほしいと思う一方で、そこに影が差すことで、まいは悩み、考え、成長していきます。


人はなかなか素直になれない。言葉にできない思いを抱えながら生きていくこともある。
それでも、最後に訪れる出来事が、読み手に温かさと安心を与えてくれる作品でした。

この本の内容覚えている?

I know.

読んだの10年以上前なのに、覚えてる!!

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