「子どもに投資を教えたい。でも、株の話から始めればいいのか、お金の話から始めればいいのか迷ってしまう。」
そんな悩みを持つ保護者は多いのではないでしょうか。
この記事では、2027年からスタート予定の「こどもNISA」を見据え、子どもが小手先のテクニックではなく「長期投資の考え方」を体系的に身につけるために、なぜ『13歳からの投資入門』が最適なのかを、我が家の中学生のリアルな反応を交えてレビューします。
『13歳からの投資入門』は、お金の価値や株式投資の基本を、中学生にもわかりやすく学べる一冊です。
| タイトル | 13歳からの投資入門 |
| 著者 | 池田 伸太郎 |
| 出版社 | KADOKAWA |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 学び度 | ★★★★★ |
本の概要
本書は、お金の基本から株式投資の考え方までを一冊で学べる投資入門書です。短期的な儲け方ではなく、「価値とは何か」「なぜ投資をするのか」といった本質的な考え方を、中学生にもわかりやすく解説しています。図解は少ないですが、読み物として一つの線で投資が学べる一冊です。
読んで得られること
- 物の「値段」ではなく、「価値」とはなにか考えられる
- 「お金とはなにか」という考えが身につく
- 投資のリスクと上手に付き合う考え方が身につく
- 長期投資の考え方が身につく
- 投資の「怖い」について客観的な視点を持てる
- 「株式投資」に関する基本的な知識が身につく
- 「時間を味方につける」考えがわかる
対象年齢
中学生から大人まで
本書は、図説が少なく、最初から通して読むことで理解が深まる構成になっています。
長文の読み物を苦にしない中学生以上に向いていると感じました。
子どもに投資について伝えたい保護者の方にもお勧めです。
また、大人でも投資初心者で、投資の考え方を学びたい人にも向いています。
メリット・デメリット
メリット
- お金の価値について考えることが出来る
- 通して読むことで、投資の入口から出口まで学べる
- 会社とは何か、投資とは何かがわかる
- 流行に流されず判断する基準が持てる
- (次女も納得!)若いうちに知識をもつ大切さがわかる
- 危険な投資の存在がわかる
- 投資や経済のニュースが理解しやすくなる
本作を通して読むことで、子どもたちも時間を味方につける考え方や、どのような投資先を選ぶことが大切なのかを考えることができました。
デメリット
- NISA制度については書かれていない(※でも、だからこそ良い理由があります!後述)
- 初心者向けの内容なので、投資経験者には物足りない
- 用語集のような構成ではないため、辞書代わりには使いにくい
- 「不動産投資」「保険」には触れられていない
- 「預貯金」「債権」「為替」「暗号資産」の解説は少ない
- 実際の投資手順は詳しく解説されていない
NISA制度については書かれていません
ネットの口コミを見ていると「新NISAの参考になる」という声もありますが、実はこの本、新NISAやNISAという言葉は『一言も』出てきません。
流行りの制度解説本だと思って買うと失敗します。しかし、これは決してマイナスではありません。制度のルールは時代で変わりますが、本書で語られている「リスクとの付き合い方」や「投資の本質」は、一生変わらない知識だからです。
「新NISAの口座は作ったけれど、そもそも投資って何?」という人が最初に読む本として、これ以上ない内容になっています。
よくある質問
Q.新NISAについてわかりますか?
本書は制度の解説ではなく、「投資とはなにか」を学ぶことを目的とした本です。そのため、新NISAについての説明はありません。
しかし、制度を理解する前に知っておきたい「投資とは何か」という考え方を学ぶには最適な一冊です。
Q.中学生でも読めますか?難易度は?
はい、楽しめます。
本書は流行に左右されない、基本的な投資や株の考え方について書かれています。
考え方から投資の出口まで、一本筋の通ったガイドとしてとても役に立つ本だと思います。

次女
わかりやすい言葉で書かれていて、読みやすかったです。
『13歳からの投資入門』と『金融入門』『おカネの教室』の違いを比較
| 本 | おすすめしたい人 | 特徴 |
| 13歳からの投資入門(本書) | 投資に興味を持った中学生・高校生 | お金の価値から投資までの流行に左右されない考え方を学ぶ |
| 13歳からの金融入門 | 金融や経済の仕組みを学びたい人・金融の用語を知りたい人 | 金融や投資について体系的に学ぶ |
| お金の教室 | 「働くこと」や「価値とは何か」を考えたい中高生 | お金と社会の仕組みを物語で学ぶ |
| お金の大学 | 家計を改善したい人・すぐに行動に移したい人 | 大人向け。実践的なお金の知識を学ぶ |
| きみのお金は誰のため | お金の本質について考えたい人 | お金の価値観や人生観について考える |
比較した他の2冊についても、我が家で実際に読んで本音レビューを書いています。お子様の興味に合わせて選んでみてくださいね。
我が家が『13歳からの投資入門』を選んだ理由と、子どもの変化
私がこの本を手に取ったのは、2027年から開始が予定されている「こどもNISA」に向けて、子どもに「少額からでも投資に触れてもらいたい」と考えたのがきっかけです。
ネット上には断片的な情報が溢れていますが、これから投資を始める子どもには、小手先のテクニックではなく「体系的なお金の学び」を身につけてほしいと考え、本書を選びました。
子どもの変化
本書には「NISA」という言葉自体は一言も出てきません。しかし、実際に読んだ我が子(中学生)の姿を見て、この本を選んで本当に良かったと確信しました。
特に子どもが強い影響を受けていたのが、以下の2点です。
- 第2章内「投資とギャンブルの違い」
これまでは「株=一発当てたら儲かるギャンブルのようなもの」というイメージがあったようですが、この章を読んだことで「投資とギャンブルは全くの別物だ」という境界線が、子どもの中で明確に引かれたようです。 - 第7章内「時間を味方につけること」
「長く持てる投資先を見つける」という一節から、株を頻繁に売り買いする(短期売買)のではなく、「自分でしっかり見極めた企業を、時間を味方につけて長く応援していくことが大切なのだ」という、投資の本質的な考え方をしっかりと自分のものにしていました。
2027年の「こどもNISA」スタート時、ただ「親に言われたから口座を作って買う」のか、それとも「この企業を長期で応援したいから投資する」のか。本書を読んだことで、我が子は確実に後者の「自分の頭で考える投資家」への第一歩を踏み出せたと感じています。
家族の変化
家族で本作を読み、制度について話をしたことで「お金の話をする」機会が増えました。特に夫は、自分でもwebで株式や金利、為替について調べて深堀をし、新たな発見があると家族に共有してくれます。

今までニュースとか見ても、金利とか意味がわからないと思っていた。
今は仕組みを知るのが楽しくてしょうがない。

実は個別株の短期トレードをやったんだけど、なかなかうまくいかない。
次は利益を出す!!

父、本当にやめて。

父は最近そればっかりだね。
母は長期目線って言って、価格が上がった下がったの話はするけど落ち着いてるね。
私は母スタイルが合ってるかな。

私も母スタイルだな。
不安になりながら投資をするって、生活が崩れそう。
このように、本書をきっかけに我が家では「短期トレードのリスク」や「長期分散投資のメリット」について、家族で自然に議論ができるようになりました。次女も、父の熱の入れ込み方などを見て、のめり込むことの危険性について考えたようです。
親が一方的に教えるのではなく、本を共通言語にしてお金の話ができるようになったのは、最大の「家族の変化」です。
私はもともと新NISAからを始めていたので、子どもに向けて読み始めた本でした。想定外な方向に、夫の方が熱量高く投資について考えています。
まとめ
本書は図解などは少なく、お金や投資の考え方が一本の流れで整理されています。私も株の指標の意味や、決算書から会社の稼ぎや体力、お金のめぐり方を読み取るという考え方がすんなりと受け入れられました。
知識を得ることで人がとる行動は異なりますが、本書はこれから投資を学ぶ人におすすめの一冊です。
おすすめしたい人
- 投資に興味を持っている中学生・高校生
- 子どもにお金の教育をしたい保護者
- 株式投資をこれから始めたい大人
- 投資の仕組みを基礎から学び直したい人
- 新NISAを始める前に投資の考え方を知りたい人
補足 記事内で紹介した本
あわせて読む事で、投資に対する理解が深まります。
お父さんが教える 13歳からの金融入門
金融の仕組みや、株取引の用語等が網羅的に理解できます。アメリカの制度を基準に書かれています。
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密
お金を入り口にして、仕事や社会の仕組みについて考える、中学生が主人公の青春ストーリー。
【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学
「お金がないと、選択肢の幅が狭くなってしまう。選択の幅を広げるために、お金の知識を身に着けよう」、というコンセプトで、お金についての網羅的な知識を得られる本。
きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」
物語形式で、ボスからぼくへの問いを通して、お金の価値について考えるきっかけになります。





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