大人になってからも、必要だと言われ続ける「読解力」。
でも、そもそも「読解力」って何なのでしょうか。
小学生の時から、国語の教科はありますが、読解力について考える機会ってなかなかありません。
『13歳からの読解力』は、文章を読む技術だけではなく、「読む」「書く」「考える」「伝える」という言語活動を通して、読解力とは何かを考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
子どもだけでなく、大人が読んでも「そんな捉え方があるのか」と、新しい発見がある本だと感じました。
| タイトル | 13歳からの読解力 正しく読み解き、自分の頭で考えるための勉強法 |
| 著者 | 山口 謠司 |
| 出版社 | PHP研究所 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| おすすめ対象 | 中学生・高校生 |
本の概要
本書では、読解力を
言語活動を通じて、より多くの知識を学び、表現する力
と考えています。 (引用元:『13歳からの読解力』「はじめに」より)
その考えをもとに、「読む力」だけではなく、「書く」「考える」「伝える」といった言語活動について解説しています。
単に「文章を正しく読み取る方法」を学ぶ本ではありません。
文章を読むとはどういうことなのか。 なぜ国語を学ぶのか。 自分の考えを持ち、それをどう表現し、相手にどう伝えるのか。
こうしたことについて考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
読んで得られること
「国語」を学ぶ意味について、自分なりに考えられる
学校の授業では当たり前のように学んできた「国語」。
でも、「なぜ国語を学ぶの?」と聞かれると、答えるのは意外と難しいのではないでしょうか。
本書を読むことで、国語を学ぶ意味について、自分なりの考えを持つきっかけになります。
文章を読むときに「批評」という視点を持てる
文章に書かれていることを、ただ受け取るだけではなく、「本当にそうなのか」「自分はどう考えるのか」と、一歩踏み込んで読む。
そんな「批評」という視点について考えることができます。
「考える力」や「伝える力」について考えられる
読解力は、文章を読むことだけで完結するものではありません。
読んで理解し、自分で考え、言葉にして表現し、相手に伝える。
本書を通して、こうした力のつながりについて考えることができます。
対象年齢
中学生から大人まで
平易な文章で書かれているため、中学生なら一人でも読み進めやすい本だと思います。
内容的には小学生からも理解できると思います。
大人が読んでも、「そんな捉え方があるのか」と思える内容があり、学生のときに読んでいたら、国語の授業にもっと前向きに取り組めたのではないかと感じました。
メリット・デメリット
メリット
- 文章を読むための基本的な考え方を学べる
- 「考える力」とは何かを考えるきっかけになる
- 「伝える」ということについて考えられる
- 国語を学ぶ意味について、自分なりの考えを持てる
- 子どもだけでなく、大人にも新しい発見がある
デメリット/購入前に知っておきたい注意点(問題集ではありません)
- 読解問題の解き方を教えるハウツー本ではない
- 本書を読んだだけで読解力が身につくわけではない
- 「文章の読み取り方を具体的に教えてほしい」という人には向かない
本書は、読解力を身につけるためのトレーニング本というよりも、読解力とは何か、そして「読む・考える・伝える」とはどういうことなのかを考えるための本だと感じました。
家族で読んだ感想
中学生になると、国語の授業では文章を読み取り、自分の考えをまとめたり、文章について深く考えたりする機会が増えていきます。
そのため、あらかじめ本書に書かれているような考え方を知っておくと、国語の授業にも取り組みやすくなるのではないかと感じました。
本書で取り上げられている文章も興味深く、美しいものがあり、その解説を読みながら「文章を読む楽しさ」について考えることができます。
12歳の次女は、普段から説明文を読むことが好きです。
そんな次女が、紹介されている『デンデンムシノカナシミ』について、「いろいろ考えながら読むのが楽しかった」と話していました。
一つの文章を読んでも、考え方は一つとは限りません。
「こんな考え方もあるんだな」と、物事を別の角度から捉えるきっかけになる本だと思います。
よくある疑問
Q. 『13歳からの読解力』で国語の成績は上がる?テスト対策になりますか?
結論から言うと、本書はテストの点数を上げるための問題集や即効性のある勉強法が載っている本ではありません。しかし、文章を深く読み解き、自分の頭で考えるという、国語の根本的な土台を作るのに最適な一冊です。
本書で学んだことを、実際に文章を読んだり、自分の考えを書いたり、誰かに伝えたりする中で実践し、繰り返していくことで、少しずつ読解力につながっていくのではないでしょうか。
Q. 中学生一人でも読み進められますか?
はい。
平易な文章で書かれており、ボリュームもそれほど多くないため、中学生でも読みやすいと思います。
ただし、書かれている内容について「自分はどう思うか」と考えながら読むと、より深く楽しめる本だと思います。
『13歳からの読解力』と『シン読解力』の違いを比較
『13歳からの読解力』(本書)
「読む力」「書く力」「考える力」「伝える力」について解説し、日々の生活の中で実践する方法についても紹介されています。
子どもだけでも読み進めやすく、親子で一緒に読むのにも向いていると感じました。
『シン読解力』
著者が定義する、これからの学びに必要な「シン読解力」とは何かについて説明されています。
学生が読むことで、自分自身の学びについて考えるきっかけにもなる本ですが、私はどちらかというと、親や教育関係者が読んでも参考になる本だと感じました。
『13歳からの読解力』をおすすめしたい人
- 「読解力って何だろう?」と考えてみたい人
- 本を読むことや、文章について深く考えることが好きな人
- 国語を学ぶ意味を知りたい人
- 古典や漢文を学ぶ理由について考えてみたい人
- 国語の授業や文章を読むことに苦手意識がある人
- 子どもに「読む・考える・伝える」力を身につけてほしいと考えている保護者
まとめ
本書は、ボリュームはそれほど多くありませんが、丁寧な説明や解説で書かれているため、読みやすい一冊です。
また、日々の生活の中で実践できる内容も紹介されています。
「読解力」と聞くと、文章を正しく読み取る力をイメージするかもしれません。
でも、本書を読むと、読むことだけではなく、考え、表現し、伝えることまで含めて「読解力」を考えることができます。
文章を読むことや国語の授業に苦手意識を持っている人にこそ、一度読んでもらいたい一冊です。


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