「テストの点数は取れるのに、通知表がぱっとしない」
「学校の先生が、何を見て成績を決めているのかわからない」
「評価項目って、結局何を見られているの?」
そんな悩みや疑問を持つ中学生と保護者におすすめしたいのが『高校受験で成功する!「内申アップ」最強バイブル』です。
本書は内申点の基本的な知識や、評定で見られるポイント、学校生活で意識したい具体的な行動まで、教科別の事例を交えて解説されています。
| タイトル | 高校受験で成功する! 「内申アップ」最強バイブル 観点別評価&評定を上げるポイント62 |
| 監修 | 小澤 淳 |
| 出版社 | メイツ出版 |
『「内申アップ」最強バイブル』の概要
本書では、高校入試で使われる調査書や評定の基本的な仕組みをはじめ、内申点を上げるために意識したいポイントが解説されています。
先生がどのような点を評価するのか、日々の授業や各教科で何を意識すればよいのかを、具体例を通して学べる一冊です。
『「内申アップ」最強バイブル』を読んで得られること
- 高校入試で調査書や評定がどのように関係するかを知るきっかけになる
- 評定の観点別評価で何を見られているのかがわかる
- 普段の生活の中で、どのような行動が評価につながるのかがわかる
- 教科別に気をつけるポイントを理解することができる
- 実技教科が苦手でも評価してもらえるポイントがあることがわかる

中学に入ったばかりの長女は、実際に評定がついてから現実に気付きました。親はずっと口を酸っぱくして伝えてたつもりなのですが…

言われても実感がわかなかったし、具体的にどう行動するものかもわからなかったから…
『「内申アップ」最強バイブル』の対象読者
主な対象:中学生・保護者
関連しておすすめ:中学校入学を控えた小学校高学年、学校推薦型選抜を考えている高校生
本書は語りかける文体で書かれていて読みやすいです。評定を上げるための62のポイントが具体例と簡潔な文章で書かれているため、必要だと思うところだけを読むこともできます。
我が家では、長女はあまり読んでくれなかったため、親が読んで伝えることで対応しました。
『「内申アップ」最強バイブル』のメリット・デメリット
メリット
- 調査書や評定に関する仕組みを知ることができる
- 語りかける文体で評定を上げるための考え方を理解しやすい
- 記述問題への取り組みや授業中の行動など、具体例を通して学べる
- 実技が苦手な人も、評価につながる取り組み方を考えるヒントが得られる
- 9教科それぞれの評価項目に触れている
デメリット
- 教科の知識を身につけるための学習法や、定期テストの得点を上げる勉強法を中心に知りたい人には、期待と異なる可能性がある
- 実技教科の技能を伸ばすための練習方法を詳しく知りたい人には物足りない可能性がある
学習法に不安がある場合は外部の手を借りるのも一つの手です
本書は「学校の先生がどこを見て評価しているか」という内申点のルールを学べる一冊です。しかし、デメリットでも触れたように、「そもそも次の定期テストでどうやって得点を取るか」という5教科の具体的な勉強法をカバーするのは難しいかもしれません。
本書で「評価される学習のコツ」を頭に入れ、日々の学習のベースとしてZ会の通信教育 中学生コースなどの自宅で取り組める通信教育を組み合わせるなども有効です。
『「内申アップ」最強バイブル』のよくある疑問
Q.内申点ってよく聞きますが、なんのことですか?
内申点とは、高校入試で中学校の成績を評価する際に使われる点数を指す言葉です。
通知表に記載される「評定」と関係がありますが、入試でどの学年の成績を使うか、どのように点数化するかは都道府県や入試制度によって異なります。
<静岡県の例>
静岡県の公立高校入試では、中学3年の第2学期末の評定が調査書に記入されます。
制度は変更されることもあります。内申点の対策をする際は、本書の情報だけでなく、お住まいの都道府県の最新の入試制度を確認しておきましょう。
Q.内申点は、テストの点が良ければ対策できますよね?
定期テストの点数は大切ですが、テストだけで評定が決まるわけではありません。
中学校の各教科では、主に次の3つの観点から学習状況が評価されます。
①知識・技能:学習した知識を理解しているか、必要な技能を身につけているか
②思考・判断・表現:学んだことを活用して考えたり、自分の考えを表現したりできるか
③主体的に学習に取り組む態度:粘り強く学習に取り組み、自分の学習の進め方を調整しようとしているか
評価には、定期テストだけでなく、記述問題やレポート、発表、授業中の活動など、さまざまな方法が用いられます。
そのため、テストの点数を上げるだけでなく、授業で学んだことを理解し、自分の考えを表現することや、学習を振り返って改善することも大切です。
参考:「文部科学省:各教科等・各学年等の評価の観点等及びその趣旨(PDF)」
「文部科学省国立教育政策研究所:学習評価の在り方ハンドブック(PDF)」
Q.体育が苦手ですが、対策はできますか?
体育では、実技の技能だけでなく、学習への取り組み方や、課題に対する工夫なども評価に関わります。
本書では、取り組む姿勢やレポートなど、実技以外で意識したいポイントも紹介されています。
ただし、評価方法は学習内容や学校によって異なるため、具体的に何が評価されるのかは、先生に確認してみることも大切です。
我が家の長女・次女も体育の評定はあまりよくありません。
長女は体育が好きだったので、評定も上げたいと真面目に取り組んでいましたが、なかなか評価されないと悩んでいました。
一方、次女はスポーツの知識がある人に指導してもらう機会があり、ボール投げの飛距離を大幅に伸ばし、「ボール投げだけは」自信を持てる項目にすることができました。
体の動かし方を学んだり、練習を重ねてできることを増やしたりすることで、体育に自信を持てるようになることもあります。
体育の実技などで困っている場合は体育・スポーツ家庭教師ファーストなどの外部サービスを利用するのも一つの手段です。
『「内申アップ」最強バイブル』を家族で参考にした感想
わかったこと
内申点と評定の違い
本書では、内申点と、内申書に記載される評定の関係について説明されています。
ただし、高校入試でどの学年の成績が使われるか、評定がどのように点数化されるかは、都道府県や入試制度によって異なります。

住んでいる自治体によっては中学1年の時から評定に気を付けなくてはいけないんですね。

情報を知っているかどうかで、早い段階から準備できるかどうかが変わるのだと感じました。
発言の回数だけではない、主体的に学習に取り組む態度
本書の中では、発言だけではなく、
- 学習内容を理解しようとする姿勢が大切なこと
- グループワークを通して自分の役割を果たす様子
などが評価の対象になると書かれています。
授業参観などで学校に行くと、頻繁に隣の人と相談したり、グループでまとめて発表する様子が見られます。
授業中に発言する回数だけでなく、自分の役割を果たしたり、学んだことを振り返ったりすることも大切なのだと感じました。

グループワークは授業が進まなくてあまり好きではないけれど、評価項目に入っているんだね。みんなが積極的にやって、早くまとめられればいいのに。

私はグループワークが好きだよ。
発表もよくまかされて、じっと座っているより楽しいな。

分に任された役割をしっかり果たすことも大切なんだね。
授業の最後に書くまとめも、わかったことや学んだことを意識してかいてね。
委員会活動や学校行事への参加は、教科の評定とどう関係するのか
本書の中では、重視されるのは内申点であることを踏まえたうえで、個性や能力のアピールになると書かれています。
一方、我が家では、学校行事は入試のためだけに取り組むものではなく、まずは本人がしっかり参加して楽しむことを大切にしています。

行事は楽しんで参加する。そのうえで評価されたらラッキーだと捉えています。
特記事項(ボランティアや学校外の活動成果)は入試での扱い
本書の中では、特記事項は検定などの客観的な評価以外は合否判定の材料にはなりにくいことが書かれています。しかし、高校入学後の人物評価の材料にはなると書かれています。

特記事項というと、ボランティアや英検を想像しますが、検定のような「客観性」も重要なんですね。
長女・次女の手ごたえ
我が家では、主に親が読んで長女に伝えていました。

真面目に取り組んでいるつもりなんだけど、家庭科以外の実技は苦手だな。
授業自体は楽しいんだけど、評定が上がらない。

先生からは、実技の技能も重要だと聞いているよ。
教科によって評価のされ方も違うから、どうすればよいか先生に相談してみようか。

体育と美術は真面目に受けてるつもりだけど、評定が3。
どうしていいかわからない。

よし、他の教科でカバーしよう。

英語は、テストで高得点を取るだけでなく、授業中に積極的に話していた人も評価されていたよ。※長女の主観です

評定を上げるための対策は、一筋縄じゃいかないね。
『「内申アップ」最強バイブル』のあとがきでも書かれていたけど、困りごとに向き合って取り組む「生きる力」も大切なんだって。
二人とも頑張れ。
私が『「内申アップ」最強バイブル』を読んで思ったのは、「ここに書かれていることができる子って、そもそもの評定が良さそうだな」でした。
でも、学校から提示されるだけの評価される3項目だけだと、実際にどう改善すればいいのかがわかりにくいため、具体的に見られているポイントを提示してくれる本書は、内申点に対し不安を感じている人の助けになると感じました。
『「内申アップ」最強バイブル』をおすすめしたい人
『高校受験で成功する!「内申アップ」最強バイブル』は、次のような人におすすめです。
- 内申点や評定の仕組みを知りたい中学生
- テストの点数以外に、どのようなことが評価されるのか知りたい人
- 授業中の取り組み方や、教科ごとに意識したいポイントを知りたい人
- 子どもに内申点の大切さを伝えたい保護者
- 大学入試で学校推薦型選抜を考えており、高校での評定について早めに理解したい人
一方、定期テストの点数を上げるための具体的な勉強法や、実技教科の技能を伸ばす練習方法を詳しく知りたい人は、別の教材や指導も組み合わせるとよいでしょう。
まとめ
『高校受験で成功する!「内申アップ」最強バイブル』は、内申点や評定の仕組みから、授業中や各教科で意識したいポイントまで学べる一冊です。
我が家では、長女が本を読んで実践するところまでは至らず、主に親が読んで内容を伝えました。
私自身、本書を読んで「書かれていることを実践できる子は、もともと評定もよいのでは」と感じた部分もあります。
それでも、学校から説明される評価の観点だけではわかりにくい、具体的な行動のヒントが得られる点は、本書のよさだと思います。
内申点について親子で考えるきっかけがほしい方や、日々の学校生活で何を意識すればよいか知りたい中学生・保護者は、手に取ってみてはいかがでしょうか。



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